Qと私。
出会い。
2001年。春の、まだ寒い頃。
私は高校二年生。B'Zのファンだった。
前日のニュースで、サッカーの試合が流れていた。
母に、この曲のバンドは?と、前々から気になっていたので、BGMの曲に耳を傾けつつ聞いていみた。母は、ああ、『クイーン』っていうの。と言う。くいーん?と聞き返す。父がチロリとこっちを見る。嫌そうな目だったので、小声でもう一度聞き返す。
こっち来いという身ぶりして、母が、耳元で言う。あそこの、いつもの引き出し(B'ZのCDを入れている所)にCD入っているから、明日、お父さんの居ない時間に聞きなさい。と母。
翌日、学校から早めに帰り、聞いてみる。
素晴らしい!
そしてジャケットを見る。髭のおじちゃんが好みだ。注:この時から、髭フェチに成る。
顔の長いおじちゃんも2番目に気に入った。ジャケットカッコイく着てる。
金髪の人が、ボーカル?んん〜?後で聞こう。このバッハみたいな人ホソ〜。もっと良い写真の資料が欲しいなあ。と思う私。
弟はもうハマっていて(友人にQファンが居たそうな)、一寸ヤキモチ。
母に色々聞くが、若い時のしか知らないようだった。
(フレディがボーカルと言うのは教わる。しかもお気に入りの髭のおじちゃん。)そして、当時お金が無くって、お金持ちの友人にレコードを借りてはカセットに落としていたそうな。今でも仲良しの人なのですが…。
次の週。家に帰ると、母が、ササーと、急いで近付いてきて、「例のブツ買ってきたわよ」と言う。私は目を輝かせて、なけなしのお金を払う。
母は、私がせがんでいたため、QのCDを買ってきてくれていた。そして私が初めて持つ事になるそのCDは、中古ショップで買ってきた物らしいが、状態がよく、何より、小さい写真集の様な物が付いていた。
そう、これは"Maid In Heaven"だった。カセットテープに落として、通学中も、家に居る時も、何度も聞いた。感動して涙が止まらなかった。
この頃"Maid In Heaven"の中古CDが容易に手に入る時期だった。
そして、小さな冊子を開いて、恋する乙女のように嬉しい悲鳴を上げた。
冊子片手に母のところまで走っていって、昼寝している母を叩き起こし(オイ)、「ねえねえ!コレ見てー!!超カワイー!!(壊れてます)」
と、ジョンを指差す。ここで、貴公子ジョンの笑顔にやられた。いわゆるD菌に感染したわけだ。それからだろうか。借金してまでCD買いあさったのは。
そして、フレディはもう過去の人なのかと思いつつ、また曲を聞きつつ泣いていた。
ある日、古本屋に立ち寄り、DIG QUEEN表紙号を手にする事が出来た。状態は悪いが、何より、表紙の貴公子ジョンが可愛かった。即買って、家で読む。特集ページを見ようとバッとめくる。フレディの短パン姿が目に飛び込む。即閉じる(怯)。
おそるおそるまた開けて、受け入れなきゃファンにはなれない!!と自分に言い聞かせページをめくる。スパンコール。項垂れる。でも、気を取り直し、ジョンを探す。
短パンフレディの足の下に、顔が見えない状態で載っていたり、かなりジョンには不利な写真が結構載っていた。まともにジョンが見れる状態が欲しいと思っていたところ、その頃、CGの制作をしていたために、学校でMacに触れる機会が増えていた。この際だと思ってQのページ(主にフレディのでしたが)見ずに、John
Deaconと、Yahoo!に入れて検索する。『John Deacon Bess Man ベースのひと』が、一番最初にヒットする。
即入る。サイト内ぐるぐる回り、授業内、こそこそ見る。『いけてる?ディーコンさん』にハマる。何度も見る。良いわ〜。これ〜。と、すっかりmamiさんのサイトにご厄介に成る。
こうして、いつの間にか日がフレからジョン好きに成りました。
そして、あろう事かいきなり投稿を試みる。mamiさんは快く応じて下さった。
暫くして、携帯に『ここ』と名乗る女性がメールをくれる。
そう、ここ姐さんである。
サイトで何回か名前を見た覚えの有る私は、しっかり返事を書く。実はこういうやり取りが初めてだったりする。ドキドキしながらも、何度目のかのメールの後、文通を申し込む(何か恋愛している男女の様な感覚に近い)そして、以外にも、二人ともアナログなのでした。
そして、ある日の事この世界におおいに押し込んで下さった(オイ)mamiさんと会う機会が訪れる。
その機会とはフィルムコンサート!!いえーい。
ここのところは、レポ見て下さいね。
今度は、サイトを開いて、来てくれたにゃん太さんにも会う(ここ姐と一緒に)。
私って、他の方と顔合わせする時には、ここ姐さんなしでは出来なくなってるかも…。ここ姐さん、こんなヤツですが、これからもよろしくね。
*そしてイラストサイト開くにあたって、尊敬しているサユッキさんと、くららさん、に触発されて作ったのも有ります。*
かくして私はビジュアルと、書物、音楽を通して、QUEENと、出会い、今私はこうして、QUEENイラスト描くのに専念していたりもするわけであり、これは、多分、よほどの事がない限り止まない事であろうと思われる。