*モンスター*
↑B,メドゥーサ R,狼男 F,ミイラ男 J,小悪魔v↑
F:ね、こんなのどう?
B:もっと多めに包帯巻かなきゃミイラには見えないよ。そんな露出度の多いミイラなんてロマンがないね。
R:て―か、なんでこんな姿しなけりゃいけねーんだよ!
J:でも子供が喜びそうだね。
R:オメ―もそればっかりだなぁ…
B:まあまあ、良いじゃないか。保父さん(ロジャーの?)みたいで。
R:あん?あんだってぇ!?
J:二人とも喧嘩しないで…
F:ほらジョンもこういっている事だし(これでもかっと包帯を巻いているため、くぐもった声)やめなってフガフガ。
J:ワー!!
B:ギャ――ッ!!
R:ぅおおぉおぉお!?
(三匹のモンスターはのけぞる。ロジャーが狼男で、ブライアンがメドゥーサ、ジョンは小悪魔v)
F:な、何だよー(傷心)ブライアン、君がもっと巻けって!!あっ!(ドテッ)
J:大丈夫ぅっ?(伸し掛かられているのに?)っぅうっできるだけ早く退いてねぇ、ふぅ…。
B:巻き過ぎで裾ふんずけたんだな。
R:フ、バカ正直だなぁ。
F:ムッ何をぉ!!(起き上がりざまロジャーに掴み掛かる。)
J:あ―フレディまで怒っちゃった(腰をさすりつつ)
B:もうほっとこ―よジョン、さあカメラスタンバイ!
カメラマン:はーい
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月の輝く丘の上、四人(匹)のモンスターが集まった…。
男版のメドゥーサは三人に向かって話し出しました。「えー、今日集まってもらったのは周知の通り、我々モンスタークラブ月一の集会であり、我々存在の意義を向上させる……(10分)……であり、種の存命を掛けたクラブの…(まだまだ続く)…そして、君達、今よりは我々の宗教神を呼ぶためにこの丘でダンスパーティーを開催する…て、コラコラっいつの間に君達は眠ってしまったんだい?」
メドゥーサが気が付くと、三人は固まって眠りこけていた。どうやら、話が長過ぎたらしい(実のところ計30分、一人で演説していた訳だ)。「起きなさい!あ、いけない。もう二時半じゃないか!」
三人を順繰りに起こし、メドゥーサはイライラと時計を見た。「怒らないでよ…。蛇男君、君の話が長すぎるもんだから…あふ…」
「ミイラ男にいわれたくないね。僕はメドゥーサだ!!」
「怒ってんじゃねーよヘビ男(へびお)。そもそも、おまえの話が長すぎるからいけないんだ!だから皆寝ちまったんだぞ!俺らに当たんなつーのぉ」
「わっわっ噛み付くなよ狼男がっ!!」
「ふわぁ〜。えぇ〜?もう朝ご飯〜?」
「違〜う!まだ二時四十分だよ悪魔君(え?)も―皆やる気あるのー?」
「アンタが人一番あり過ぎなんだよ」
三人が三人、口を揃え(異口同音って奴ですね)メドゥーサを指差し、いいました。「ムッ!ま、いいでしょう。我々の神はもうそろそろ降臨するんだし、さあ踊ろうか」
「わ〜い、踊り――っ」
「えーっと君はデビルのリトル・ベルゼブブだったね、リトルでいいかい?」
「うん、いいよ」
悪魔は頷き羽ばたいた。「じゃあ俺の名前、分かるかぁ?ヘビ男」
「僕はメドゥーサだってば!!ウルフマンのワイルド・リッチ。リッチでいいか?」
「ワイルドって呼んで欲しかったが…。ま、いいや」
いや、やめておいた方が賢明だろう。明らかに変だ。「じゃあ、僕のこと分かるかメドゥーサ」
「オーライッ!君はミイラのタルカム・ディーだね。ディーでいい?」
「ま、いいでしょう」
「タルカム…タルカム…タルカムパウダー?汗を押さえるヤツね」
「なにをひとりでわらってるんだいワイルド・ゴメス!?」
「野性的な金持ちだよ。誰だよゴメスさんって」
「まー、まー、まー、落ち着けって、あの雲から月が現れたら儀式を始めるぞ」
暫くして月が顔を出す。
「さてミュージックスタート〜♪」
「♪ムスターファーイブラヒ〜ム・ムスターファーイブラヒ〜ム・アッラ・アッラ・アッラ・アッラいてっ!(メドゥーサが抓る)」
「違うだろう?ディー。確かこうさ、♪グッド・カンパニッuh-uh〜u〜uuuh〜♪あだあっ!(リッチのハイキック)」
「違うんじゃねーのか?ヘビ男、じゃなかった(にらまれ、蛇の舌がチロチロ覗いたので)メドゥーささんよっこーだぜ!♪ヘイヘへヘイッ・イッツッD・N・Aッぅん〜♪…シ〜〜〜〜〜ア ハ―タックきゃいん!し、しっぽ!!」
見るとリトルがリッチの尻尾を掴んで何か言いたげに口をモゴモゴさせている。「なんだい?言ってごらんよダーリン」
ディーは優しくいった。「あ…あのね、こーゆーのじゃなっかたけ?あのっその」
「歌ってごらん」
とディー。「やめとく、その代わりに誰か楽器を…」
「はいこれ」
メドゥーサがウクレレを差し出した。いつも肌身放さず持っているようで、ボロボロだったが、いい音が出る。リトルは一回深呼吸をして、真顔になって弾き出した。
ペン・ペン・ペン・ペン・ペ・ペ―ン・ペ〜ン(シ・シ・シ・ラ・ソ・ソ〜ラ)
「Oo〜
I〜 need〜your loーv〜ing♪」
「ソウソウ、それ!」
と、嬉しそうな顔のリトル。「曲が決まれば踊ろうか」
四人で(ホントは三人で歌いつつ)踊った。
その動きと曲により月は強力な光を丘の上へと伸びてゆく。四人が輪になった中心へと一筋の光が差し込んだ。
「お、そろそろだぜ!?」
「うん、そのようだ」
「毎度思うけれど、ちょっと怖いよん、ダ〜リンv」
「わっチョット!くっ付かないでよぅ…。僕には妻と子供がっ…(カンケーあるの?)」
少々騒がしいが月の光が階段状になり、神(?)が現れた。
―――その神はでっっっかい(!)ペンギンだった。
「わぁ〜我々の今月の神、ペンギン様だ〜」
「メドゥーサ、そんなにコーフンすんなよ、コーフンのし過ぎだぜ?やっぱりブロンド美人の方が(以下割愛♪)」
「今月っ…?そんなのいつ決まったの??(オロオロとディーがリトルに聞く)」
「んーと、確か彼(メドゥーサ)が先月言っていたような…(要は、うたた寝していて耳にほとんど入っていない)」
「じゃあ今までの月の悪魔(月の輪熊←熊の一種で首元に三日月型の白い模様がある:ではない)は?(もっとオロオロと半泣き状態になった)」
んなこたーペンギンに夢中で、我ココにあらずのメドゥーサは聞いちゃいない。「ア、ハー(溜息)なんて事だ、包帯に埋もれて顔を誰にも見せたくなぁい…」
「おう、今のままだとサツに捕まるぜ?」
「逆セクハラ?」
「いいや、猥褻(ワイセツ)物陳列罪。」
「えー!そんなことないよ!そんなに露出してないし…。僕よりむしろリトル(舌なめずり)の方が…」
「な、何か今ゾワッとしたんだけれど…」
確かに腰布だけでほかは何も付けていないが、でも色っぽくしようとしているわけではないのだ。しかし、ディーの方が厭らしく見えるのは、包帯の巻き方が見えそうで見えないような巻き方をしているので、たとえ面積が多くてもディーの方が必然的に嫌らしくなってしまうのだ。「どうでも良いけれど、このペンギンってちょっと大き過ぎない?」
たしかに、このペンギンは大きすぎるし、有に彼等の4、5倍の背丈だったし、寝転んでその顔拝んだ方がらくちんではある。
メドゥーサは、その悪魔的に大きいペンギンをうっとりした目で見つめている。(「ペンギン様〜〜」とか言いつつ)
リトルはちょっと無気味に感じながらも、ディーとリッチに目配りした。
リッチは真剣な眼差しで頷いたが、ディーは真顔で流し目のリトルにウインクして(バチコーン(^∇-)-☆)、「この後どこ行く?バーでまず飲んでから?」なんて聞いてくるので、リトルは首を激しく横に振って、メドゥーサを指差し、「彼おかしいよ!」と早口でイライラと答えた。
「うーん、いつものことじゃないの?話は長いし、ウクレレいつも持ち歩いてるし」
「それに肉嫌いで、俺が食事しているところ見るとそりゃあすっげー顔するぜ?」
「それは関係ないと思うけれどなっ。」
「なんだよリトル!お前年上の俺にたてつくきかぁ?」
「何さリッチ、僕の方が若いんだよ、君の方がお兄ちゃんじゃないか!」
「あー、喧嘩しないでよ二人とも(無視しないで〜♪)、そんな事しているよりもさぁ、あのペンギンをどうにかした方が良いんじゃないの?」
しばらくう〜んと皆考え込み、ディーが手を打った。
「よし、あのペンギンの正体をばらそう!」
「ど〜やって?」
とリトル。それに続いてリッチが言う。
「第一あれはいったいなんなんだよ?」
にやりとしてディーが言う「ふっふっふ〜。僕には見当が付いてるんだよ。」
と、てってってーと、ディーはメドゥーサのとこまで行って、気付かれないように、ペンギンの後ろに回る。不安そうにリトルと、リッチが見守っていると、たちまちペンギンが細かくなっていった。
「!!!!!?」
それを見た3人はあぜんとし、駆け寄った。
「おい!ディー!!大丈夫かよ!」
「ねー大丈夫?」
「アワワワ!ペンギン様が細かいペンギンたちに…」
見ると、小さいペンギンがよちよちと一杯歩いている。遠くから見ると気持ちが悪い。まるで蟻の大群のようだ。
「ぷは!」
ペンギンに埋もれていたディーが顔を出すと、手に持っていた鍵状をした針を掲げた。
「異常にでかいペンギンの正体はコレさ!」
「?何かさきっちょに付いてるね。薬品のようだけれど?」
とリトル。「もしかしてこの薬品は…」
「そうさご名答!核となるペンギンにコレを刺しておくと、他のペンギンとくっ付いて巨大化するんだよ。さしずめ、メドゥーサが作ったんだろうね」
と、ディーが言った所で、メドゥーサの衣からチラシが1枚落ちました。リッチが拾います(1枚、2枚、3枚、4枚…郵便屋さん?)。
「それだよ、この間、黄泉の森で配ってたチラシ。読んでごらん。」
と、ディー。リッチはせき払いをしてから音読しだした。
「んーと…、なになに?『貴方のお好みの怪獣を製作します。モンスター・ワールド・ネットクラブ』?…おい、ヘビオ、ここであのバカでかいペンギン作ってもらったんじゃ…」
「メドゥーサだってば!それにペンギンは素晴らしい進化をしてきたんだよ!バカって言うんじゃない!」
「バカはお前だ!」
「何だと〜!リッチ!お前は!」
「まあまあ、喧嘩は止しとして、このペンギンに会合費を注ぎ込んだりしていませんよねっ?」
と、落ち着いた口調でリトルは言う。
「ー…つかったよ。僕がこの会リーダーだからね。当たり前じゃないか…?」
「……」
リトルがメドゥーサに片手をかざしたかと思うと、火球が出てきてメドゥーサの衣を焦した。
「お金…返して…ね?ん?」
にっこりしながらリトルは火球を手に、メドゥーサに向けた。
「ハイ解りました。返します。(土下座)」
「よし、今回の会合はお開きだね。じゃあ又一か月後にね。」
「あ、ああ。またな。」
ちょっと震えつつリッチが言う。
「えー?飲みにいかないのかい?せっかく穴場スポット見つけたのにな〜。」
と、ディー。
「俺はこいつ引きずって帰るわ。メドゥーサのクセして、小悪魔に固められてりゃ笑えねーよ。2人で行ってこいや。」
と、リッチが土下座の姿勢のままの、メドゥーサを引きずり丘を下り、去っていた。
リッチにディーと、リトルは手を振り終えるとリトルが言った。「じゃあ、行こうか、ディー?」
「うん!」
ディーはにっこりと満面の笑みを浮かべ、割れ鏡の谷にある、居酒屋「地獄へ道連れ」へ、リトルと歩いていく。
もうすぐ朝が来る。ゆっくりと彼等の影はのびていった。
おわり。
*楽屋裏。*
(みんなで丸テーブルに付き、紅茶を飲んでいる。午後のマッタリとしたティータイムである。)
B:あー、コンピューターグラフィックスの進化はすごいね。僕の頭はヘビが一杯居るんだもの。映像処理さんご苦労様〜v
R:ジョン、お前の役いいよな〜!俺冴えてねー。オイ作者もっと俺の出番増やせよ!
Sakyuu.(以下S):考えとくね。でも、ジョンとフレディの方に愛の度合いが傾いてるのよ。ごめんね。
R:ふ〜んだ!(ぷりぷり)
J:へ〜(^J^)Sakyuu.はひいき癖有るんだね。先生には向かないんじゃないの?
S:ひどいわ。ジョン!芸術系の先生は多いのよ(そうでなくても少なくないけれどね)
F:まあまあ、僕、この衣装気に入ったよ。
S:(涙)ありがとう、ありがとう。フレディ。
B:Sakyuu.は、本当に弱いみたいだね。
R:次こそは俺が主役だ。いいな?
S:わかったってば。
J:てな訳で、お開き。
F:まったね〜。(手を振る)