ーひとかけらの夢ー
-こんなときは悲しくなる-
魂までも疲れ果て
独り床でメールを打つ時
自分のつまらない性格のこと
背後から聞こえた攻撃
独り自分の体温でアタタマル
外では人肌感じる雨が降り
気を落ち着かせて空を見る
相変わらず空は空
私はその大きさに身を震わす
暗闇の中に漏れだす暖かい光
その光をふくみ走り出す
私におくれと叫びながら
人肌の雨降るこの窓の外
葉が濡れながら唄う詩は
私の耳にこだまし
私は淡いパステルブルーの声を捧げる
山ほどの色が他の窓から溢れ
私は静かに口を閉じる
やがて空は白くなり
私はいなくなった
あとには消えかかった七色の橋があるだけ
あとには夢の欠片だけ
雫になって舞い上がる
夢は夜,空から降りてくる
曇りガラスのように
ソフトフォーカスの視界には
確に私は存在する
貴方の目から流れ出た雫に
私は居るのだから